自転車で徳島〜室戸岬
往復旅日記 
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2. 2日目
3. 3日目

自転車で徳島〜室戸岬往復旅日記 
                              2006年8月24日〜26日
【所持品および装備】26インチシティサイクル、寝袋、懐中電灯、デジカメ、携帯
          着替え(二日分)、海パン、財布、サンダル、サッカーボール、
ハンドル固定式ライト、サドル固定式テールライト、携帯蚊取り線香 etc
2、三日目
 今日は携帯の目覚ましで朝の4時半に目覚める。目的は朝日を眺めるためである。堤防に腰を下ろし眺めるがまだ微かに明るくはなっているものの、陽は昇っていない。しばらくすると空が真っ赤に染まっていき、その瞬間が訪れる期待感が高まってくる。この海岸からの景色は南東に向かって伸びているため、東から陽が昇るとなると左にある山で日の出の瞬間が隠れてしまうのでは、と心配したが、期待を裏切ることなく地平線から朝日が顔を出し、何とも言えない光景にじっくりと酔いしれた。
 陽が昇ったのが午前5時半だったので、温泉が開く6時半までもう少し眠りに就く。6時半になって温泉に向かう。入浴料の千円という値段の高さに納得いかなかったが、サッパリしたかったので渋々払い入浴する。二日ぶりの洗髪、サドルに座りっぱなしで痛い尻を入念に洗い、千円の元をとってやろうと薬草風呂、ジャグジー、ジェットバスと全部に浸ってやった。
 一時間程で風呂を出て二人で休憩室に居ると猛烈に眠たくなってきたが、ゴールしてからゆっくり寝てやろうと出発の準備に取り掛かり午前8時半に出発する。走り出してすぐにこの旅で最も難関の牟岐〜日和佐の峠に入る。この日は土曜日であったため交通量が多く車に注意を払いながらチャリを漕いでいく。また来るときはお遍路さんと同方向にすれ違っていたため声を掛ける事無く通り過ぎたが、帰りは対面ですれ違うため、「こんにちは。」と挨拶を交わし、少し旅人気分を味わえた。それにしてもこの峠を歩いて越えるのはどんなに大変だろうかと思うと、お遍路さんのタフさに脱帽した。

 ところで、この牟岐〜日和佐間には55号を通るルートと南阿波サンラインという海岸沿いを通るルートが存在し、何故行きも帰りも同じルートで帰って来てんだろう・・?と、地図を持って行かなかった事を後悔してしまった。

 午前10時半に道の駅日和佐に到着し、そこですだちのソフトクリームをパクつきながら三十分ほどゆっくりとくつろいだ。さぁ、あともうひとつ峠を越えれば阿南市だとヤル気をだして出発し峠に際かかる目前で,Tのチャリの挙動がおかしくなる。すぐにして恐れていたことが起こってしまう。「パンクした〜〜」\(o□o;)/旅の途中で何度もパンクしたら、どうしよう?とは冗談を言っていたが、
本当に起こってしまうと"どないしよう!?"である。仕方なく引き返して近くのコンビニで自転車屋の場所を教えてもらっているとマウンテンバイクに乗ったおっちゃんが丁寧に自転車屋の道を教えてくれた。二人でチャリを押しながら2キロほどの場所にある古びた自転車屋にチャリを修理して欲しいと頼むと、おばあちゃんが出てきて、「主人が風呂に入っとるけん時間がかかる」と言うのでチャリを預け、近くにある大浜海岸に行って時間を潰すことにした。
 ここの売店で室戸では見つからなかった高知名産のアイスクリンを見つけ二人でパクついた。味は昔のアイスって感じでコンビニにある昔ながらのアイスとよく似た味でまぁ普通な感想であった。

とにかく暑いのですぐ近くにある神社の日陰で休むことにした。タバコを吸いお茶を飲み、することが無くなって退屈だったので持って来ていたサッカーボールを取り出し二人でリフティングをやり時間を潰す事にした。


 すぐに足が疲れてきたので、ボールをしまい、チャリを預けてから一時間程経過したのでチャリを引き取りに向かう。しっかりと修理されていたので午後1時に再出発する。
 ひたすら行きと同じ道を走っていく。行きではとてつもなく大変な坂道に感じたが、昼間だったからだろうか?そんなにきついと感じる事無く、無事午後3時前に阿南市に入る。今日はここまでアイスと飲み物しか口にしていなかったので途中にあったハンバーグ屋さんで食事にする。味はまずまずであった。シャツが汗でビッショリになりながらも店を後にして出発する。交通量の多くなった阿南市を行きと全く同じ道で通過し、バイパスにでと二人ともゴールしたも同然という感じになった。バイパスの歩道はとても幅が広くスイスイ走ることができすぐに小松島に入る。小松島は何も無い。田んぼしか無いなと言いながら徳島市に入った。見慣れた道を走りながら午後5時半ごろゴールの我が家に到着した。

 かくして44時間に及んだ二人の旅が終わり、この旅を通じて自然の素晴らしさを知ることが出来た。二人で行ったから恐れるものなく、楽しく続けられたと感じた。
 気づいたこと:寝袋は使えるとわかった。懐中電灯を持って行って助かったと思った。サンダルは別に要らんかったかな?

 反省点:地図を持って行っていれば、帰りも行きと同じ道を走る事無くもっといろんな景色を味わえたと後悔したこと。ドリンク代をかなり使い過ぎ、お遍路用の飲料湧き水を上手く利用していれば節約できたこと。