自転車で徳島〜室戸岬
往復旅日記 
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2. 2日目
3. 3日目

自転車で徳島〜室戸岬往復旅日記 
                              2006年8月24日〜26日
【所持品および装備】26インチシティサイクル、寝袋、懐中電灯、デジカメ、携帯
          着替え(二日分)、海パン、財布、サンダル、サッカーボール、
ハンドル固定式ライト、サドル固定式テールライト、携帯蚊取り線香 etc
2、二日目
今日の目標は残り60キロの室戸岬に着き、さらに翌日に徳島に到着できるようにあるていど(40キロほど)戻ってくることに決めた。
出発してから三十分ほどして海陽町の駅近くの食堂で昼食をとる。海の近くだから取り敢えず魚を食べようと思い、ネギトロ丼を注文するがあまりおいしくは無かった。     
気を取り直して出発する。この辺は海沿いの道なので昨日の様な、激しい起伏は無くスムーズに走ることができた。しかし日中の気温は35℃近くになりとにかく暑い、日差しも強く水分補給の機会だけはしっかりと確保した。スポーツドリンクを買うときは50円を浮かすため、150円のペットボトルではなく100円のアクエリアス500ml缶を空きペットボトルに補充した。海陽町の宍喰に入ると、那佐湾という海の入り江の景色に二人は目を奪われた。水が綺麗なエメラルドグリーンで川のような形をしていて二人とも自転車をとめ写真を撮ることにした。





 さらに自転車を走らせると宍喰温泉という道の駅がありここを今日の寝床にしようと決定した。この道の駅の向かいはサーフィンスポットで何人かのサーファーが波乗りを楽しんでいた。さらに数キロ進むみトンネルを抜けると高知県の標識が現れた。自転車では初めての県越えを経験する。



 高知県に入ってすぐにTのチャリのハンドルがグラついているため近くのガソリンスタンドで六角レンチを借り、修復する。その後、白浜海水浴場に到着、この旅で初めてまともな数の海水浴客を見かける。(大砂海水浴場ではシーズンオフで海の家もやっておらず海にいたのは、一組の家族連れとトラックの運ちゃんぐらいであった)次に通過した生見海岸では真っ黒なサーファーがたくさんおり、そのワイルドな風貌が高知県の『いごっそう』という表現が似合う光景であった。その後もしばらくチャリを走らせるが高知県に入ってから続く東洋町の道のりは長く、太平洋の同じような海岸の光景が続いた。やっとのことで東洋町を抜けると室戸市が待っていた。しばらく走ると夫婦岩が目の前に現れる。



さらに進んでいくと海洋深層水の研究所に到着する。この地域は科学技術庁アクアマリン計画のモデル海域指定を受け研究所が設立されたらしい。海洋深層水が飲めると思い、取り敢えず施設に寄ってみるが、午後5時になっていたので職員は居なかった。しかし建物の入り口は開いていたので中には入ってみるが、電気も点いておらず薄気味悪い深海の生物が入った水槽がたくさん在り、奥に進む気にはならなかった。その代わりにきれいなトイレがあったので、ここで軽く体の汗を洗い流すことにした。Tはパンツも脱いでケツも洗っている・・・サドルに座りっぱなしのケツは痔になりそうで尻の皮も少し擦り剥ける有り様で、耐え難かったのだろう。俺も気持ちはわかるが洗面台をビショビショにしてまでやるのはと思い遠慮しといた。

 さっぱりしたところで、気を取り直して室戸岬までの残り10キロを一気に走りきり、午後6時前に、遂に到着することができた。到着したはいいが、岬のシンボルで日本一のレンズを誇る灯台を見つけることができず、どこを終着ポイントとして写真を撮るか困る(><)。仕方ないので看板と鯨のモニュメントで写真を撮っておいた。







 その他にも何か撮っておこうと中岡慎太郎像や岬から見えた夕焼けを写真に収めておくことにした。

 一時間ほど辺りを見回った後、岬を出発し徳島に帰るため来た道を戻ることにする。
岬からすぐ近くにあるきれいな建物で足湯に二十分程浸かって行く。腹が減ったので近くでお店を探すが全然見つからず、やっと見つけた居酒屋のようなすし屋に入る。二人で刺身定食と焼き魚定食、5貫入りの握りずしを注文すると、おばちゃんが1貫すしをサービスしてくれた。ご飯のお替りもさせて戴き味もおいしく二人とも満足することができた。
 向かいに座っていたおっちゃん三人組が「兄ちゃん等、自転車でこんな時間にどこまで行くんや!?」と話しかけてきて、「徳島まで行くんか?若いうちしか出来んけんがんばれよ!」と言ってくれたが、 酔っ払い?(0?▽?0)?と疲労した自分等(-.-?)のテンションのギャップから対応の仕方に些か困ってしまった。午後8時ごろ腹を満たしたところで出発し、ここまで来る途中に二日目の寝床と決めていた宍喰温泉の道の駅を目指して走り出す。海岸沿いの道路は真っ暗で、上を見上げると普段の街中では目に見えない小さな星もくっきりと見えて、とんでもなく綺麗な星空が広がっていた。

帰りは涼しくて快調に進むことができ、行きでは5時間ほどかかった道のりを3時間で、目的地の道の駅宍喰温泉まで戻ってくることが出来た。温泉に入りたかったが午後10時までしかやっていなかったので、入ることは出来ず仕方なく翌朝に入ることに決め、寝床を確保するべくスペースに寝袋を広げて、しばし二人でタバコを吸いながら会話をする。向かいにサーフィンスポットがあるためサーファーらしき車が駐車場に10台程あり寝泊りしていた。翌日が最後の日になるのを名残惜しみながら夜12時、今日は寝袋でぐっすりと就寝する。(室戸岬から50キロ位、徳島まで88キロの地点)